離婚日記~夫婦を続けるためには

50代女子。離婚を決めました。どんなふうになっていくのかわからないから・・その道のりを綴ってみようと思います。

はたして離婚ができるのか・・

ここで簡単に我が家の説明を。

私は何を隠そう、専業主婦。

我が家は俺様の収入一本で成り立っている。

当然ながら俺様の所得は高い。

その所得があるからこそ、俺様は俺様として君臨している。

俺様―

 50代半ば。

 学歴は私よりも低い。

 職人気質の親に育てられ、お世辞にもいい家柄とは言えない。

私―

 50代半ば。

 かれこれ20年近くほぼ専業主婦。

 没落家系なので、気位だけは高い。

 少し発達に障害があるかもと自分では感じている。

 

我が家は首都圏に家を構え、大学生の息子と娘がいる。

子どもたちは、私が送り迎えが可能なので、ちょっと時間がかかるが、自宅から東京の割合有名な大学へ通っている。

 

こうしてプロフィールを書くと、すでに私が俺様を見下しているのがわかる。

そう、確実にそれはある。

じゃあ、なんでそんなのと結婚したのか。

子どもたちにもよく聞かれる質問。

騙されたとしか言えない。

俺様は、今の俺様からは想像できない理想的な彼氏だった。

やさしく、紳士的だった。

私の親もコロッと騙された。

それが豹変したのが10年くらい前だった。

豹変というよりも、地が出てきたと言った方が正しい。

よ~く考えてみれば、こういう人間だったと思わせる要素は確かにあった。

でもわからなかった。

 

子どもたちにも今の若い子たちにも、声を大にして言いたい。

伴侶を選ぶときにいちばん注意するべき点は相手の親を見ること!

これは間違いのないアドバイスだ。

子どもは遺伝と環境で形成されていく。

これをないがしろにしてはいけない。

相手の親がどんな人間なのかで、その子どもの本性がわかる。

良くも悪くも。

それからもうひとつ。

自分と相手をよく知る人物の意見には耳を傾けよう。

私が結婚するときに、私と俺様の両方をよく知る女性にひどく反対された。

彼女は私よりかなり年上だったが、私のことを妹のように可愛がってくれた人だった。

「彼と結婚するなら、あなたとの付き合いやめるから!」というほどの猛反対だった。

「絶対に合うわけがない。あなたは不幸になる」そう宣言された。

今となっては彼女の言う通りの結果となり、なぜ彼女の助言をきちんと聞かなかったのか、後悔しきりだ。

 

というわけで、話を元に戻していこう。

開戦記念日。

とりあえず9時に帰る娘を迎えに行くために、怒ったままの俺様を置いて駅に向かった。

合流してファミレスで夕ご飯を食べながら、今日の出来事を彼女に話す。

娘も息子も何度もこんなことは経験しているので、慣れっこではある。

でも、前回のリモコン設定温度事件で落ちてきたワード「離婚」が、少し話の様相を変えている。

いつもは終始愚痴のオンパレード。

それで始まり終わるだけで、別に何の進展もない。

でも前回の事件からこのワードが初出現し、幅を利かせるようになってきた。

でもどう考えても・・

離婚して、まず私がひとりで出ていくことはできない。

子どもたちがいる。

駅までの送迎、食事の用意、その他もろもろの私のバックアップが子どもたちには大きすぎる。

そしてなにより、子どもたちも俺様が嫌いであること。

ふたりが俺様と3人で暮らすことは苦痛でしかないと思う。

じゃあ、母子3人で出ていくか。

でも私には収入がない。

私と子どもの3人で暮らせるはずもない。

どうしようもないのか。

何とかして俺様を切り離すことはできないんだろうか。

ふとひらめいたのが「婚活」。

またもや誰かに寄生すること。

私、家事は見事にできるから、役立つぞ。

でもね~

壁があり過ぎる。

私の年齢、私の体型。これはまずい。

その上、独身証明書が必要なため、離婚しなければ婚活はできないことになっている。

世間はそう甘くはない。

なにより、もう男はこりごりだし・・

そういう話を前回の事件から、娘とははじめた。

離婚も婚活も考えてみたことなんかなかったけど、何か突破口を開きたいと思うようになった。

限界が近くなってきているのに気づいた。

 

この夜のファミレスでは作戦だけじゃなかった。

娘の本音も出てくる。

「お父さんが嫌なのは当たり前だけど、お母さんがお父さんの愚痴を言っているのももう嫌」。

確かにそう。

娘の言うことはもっとも。

彼女は親というものに、もう呆れている。

それは息子も多分同じ。

だから娘の場合、私が好きだから私と一緒にいたいというよりも、新しい場所、環境が欲しくて、そしてそこに私がいてくれれば安心という気持ちが強い気がした。

情けない親に振り回されるのはもうごめんなんだろう。

何よりも不甲斐ないのは私が無収入であること。

自分自身が長年、自分を甘やかしてきたツケがこうしてまわってくる。

 

開戦したのはいいが、何も武器はない。

あるのは白旗だけなのか・・