離婚日記~夫婦を続けるためには

50代女子。離婚を決めました。どんなふうになっていくのかわからないから・・その道のりを綴ってみようと思います。

女は道具

娘が高校時代にディベートをやっていて、ジェンダーを議題にしたことがあり、母子で結構話をした。

ジェンダーとは生物的な性の違いでなく、社会的に求められる性の差を指すのだという。

女はこうあるべき、男はこうあるべきという理論がそれ。

家事全般をこなし、子育てをするのは女の役目。

そこまではまだ良しとしても、そのあとに女のくせに・・という言葉が聞こえるとなると、昭和のおばちゃんでも抵抗がある。

男は外に出て仕事をして家庭を支える。

女は家を守る。

この役割分担は実は理想的であり、それで社会はうまくいっていた。

でも近代化が進み、社会が変わり、女性が言動力と発信力を持ち始めた。

男性しか通用しない力仕事も存在し、女性にしかできない出産もある。

それでもそれ以外の仕事については平等に、同じ人間として与えられるべきで、認め合っていくべきだと思う。

それをすべての人間が踏まえたうえで、共存することが望ましい。

男性にはこうあるべきという理想をみな持ってはいるが、事実上押し付けることは少ない気がする。

でも女性にはそれを押し付ける傾向が多々あり、それはまだまだ根深い。

 

ということで、少しかた~い話から始めた。

私は長年専業主婦なので、声を枯らして性の格差を訴える気はない。

むしろ、男は外で働き、女は家の仕事をしっかりこなすことに異論はない。

でも、この役割分担にどっぷりはまっている人間ですら、ジェンダーの元になっていると思える男尊女卑思考には相当な抵抗がある。

つまり、長い前置きの後に言いたいことは・・

俺様には強固なその思考があるということ。

そりゃそうだ。

リモコンひとつ、灰皿ひとつを自分では動かさずに女房にさせてきた父親を見て育ってきたのだから。

女は家にいるべき、家の仕事は一切女がするべきという思考は小さな頃から俺様の中に植えつけられている。

末恐ろしいとはこういうことだ。

俺様、若かりし頃はそんな素振りは微塵も見せない。

いやいや、でもまてよ。

そういえば付き合っていたときから、「女、子どもは・・」という口癖があったのを思い出した。

何らかの場面で、よく口にしていたのを覚えている。

人ったらしの奥底に眠らせておけずに出てきてしまっていたんだろう。

そしてそれを私が気に留めずにきただけのことなんだろう。

子どもが生まれてからの我が家の環境は俺様の実家とほぼ同じ状況で、俺様の収入だけで成り立っている。

そして家事全般、子育て全般を引き受けることに何の抵抗もない私がいる。

この環境は、俺様の幼い頃からの環境にぴたりとあてはまり、根強い俺様主義が炸裂するのは当たり前の状況だった。

仮に私が家事が不得手だったり、俺様の収入だけでは無理であったりしたなら、俺様の男尊女卑思考は奥底に秘めらたまま、表面化することはなかったと思える。

長い間結婚生活をやっていると、きっとお互いがそういう人間をお互いに求め、無意識にそういう環境を作り出そうとしてきたんじゃないかと思える。

要するに、私にももともと女は家でという思考があり、知らずして磁石のように俺様とマッチングしたのだと思う。

すべては無意識のままに。

 

またまた前置きを引き延ばしてしまったが・・

今回言いたかったのは、俺様の男尊女卑の傾向は風俗にはぴったりだということ。

風俗好きな男性が全てそうだとは思えない。

寂しくて、優しさを求める男性もいると思う。

そういう場合はそこに情が発生して、そうなるとひとつの浮気なんじゃないかと私には思える。

処理を求めているのではなく、人を求めているのだから。

でも俺様の場合は、処理をしてもらうだけの都合のいい道具としてしか女性を見ていない。

女は道具。

俺様の親と俺様を見てきて、それを強く感じる。

 

すごいエピソードがある。

子どもたちが中学生の頃だったろうか。

4人でレストランで食事をしていた。

俺様が何かの拍子にコップを倒して、水が全部こぼれて、テーブルも床も俺様のズボンも水に濡れてしまった。

「あ~あ」と家族は言って、出ていたおしぼりでテーブルを拭きはじめようとした途端、ありえない言葉を俺様が言い放った。

そばにいた若い女性の店員も、見ていたのに来なかったことにも腹が立ったのだろう。

怒った声で、「何してんの!早く拭いてよ!!」と言った。

当然床やテーブルを拭いてほしいということだと思った。

ところが俺様は、事もあろうに店員に自分のズボンを拭けと言っていたのだ。

あまりに驚いて咄嗟に言葉が出なかったが、ただただ恥ずかしく、「お父さん自分で拭くんだよ・・」と言って、おしぼりを渡した。

「俺が自分で拭くんか?」

驚愕の返しだった。

「あたりまえだろ!」と息子が言った。

おそらく俺様はキャバクラかなんかと勘違いしていたんだろう。

そういうお店なら、若い女の子は慌ててやさしくズボンを拭いてくれる。

女の店員なら当然やってくれるはずだ。

勘違いも甚だしい。

完全に道具じゃないか・・

 

人を求める「浮気」の方が、まだ人として成り立っているような気がすると言うと、叱られてしまうだろうか・・

 

■私からのひと言■

ちょっとした言葉の端っこに、その人の奥底にある正体がわかる時がある。研ぎ澄ませて、耳を澄ませてみる機会を持つことが大事。