離婚日記~夫婦を続けるためには

50代女子。離婚を決めました。どんなふうになっていくのかわからないから・・その道のりを綴ってみようと思います。

息子の涙

息子は威張っている義父(息子からすると祖父)が嫌いだった。

義父のその要素をしっかりと受け継いでいる俺様にも、同じような感情を抱いている。

でもこの俺様親子に、伴侶に対する「思いやり」というものが少しでもあれば、おそらく息子が抱くその「感情」の程度が違ったものになったはずだし、この先も上方修正していくことも十分に考えられる。

たとえ一時は間違った方向に舵を切っても、軌道修正してやり直すことができるはず。

他人ではないのだから。

間違いや失敗は誰にでもあることで、それを素直に認めて出直せば済むこと。

でも、それができないのがこの俺様親子なんだ。

まず思いやりがない。

そしてサービス精神もない。

絶対に自分は間違っていない。

違うかもと思っても、謝ってまでもとに戻すことはない。

こんなにも見事に揃いぶみしていること自体が不思議だ。

 

息子がある晩、私の部屋で泣いた話を前に書いた。

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自分には女性に対する思いやりがないんじゃないかと、息子は悩んでいた。

ある時、女の子の友達とふたりで歩いていて、いきなり自転車が自分たちの方に曲がってきて、驚いた息子は咄嗟に自分だけ避けたらしい。

幸い彼女にも怪我はなかったが、息子は自分だけ逃げたことに対する罪悪感でいっぱいになり、その一件以来、自分はやはり俺様の息子だったということを改めて認識してしまったのだと言う。

息子にそんなことがあり、そんなことに思い悩んでいるとは私はその夜まで、まったくもって知らなかった。

その夜の言い争いはひどいものだった。

義父母のことでの言い争いは今まで数えきれないほどだったが、2年程前のこの夜は、俺様が息子の胸ぐらを掴んで私がそれを止めに入るというほどの激しい状況だった。

騒動が落ち着き、皆がそれぞれの部屋に入ってから、息子が私の部屋のドアをノックした。

私を気遣って来てくれたようだ。

大変だったね、今夜は・・

そんな言葉から始まり、話し込むうちに、ついに息子に風俗の事件を吐露してしまった私。

息子はキャバクラのことは知っていたが、風俗通いをしていることは知らなかった。

実親にも、何でも話してきた姉にさえも言えずにいたつらい気持ちを、大学生の息子に話した。

母親として、なんて愚かなんだろうか・・

でも止められなかった。

父親が風俗通いをしていることを告げられた息子の気持ちを考えずに、ただただ泣いて吐き出した。

すると・・

それを聞いていた息子がいきなり泣き出した。

ごめん、ごめんと言いながら。

「お母さんこそ「ごめん」だよ・・泣かせるつもりなんてなかった。こんな話をしちゃいけなかった・・」

そう言って、泣いている息子の背中を撫でた。

「違うんだよお母さん・・俺、うれしくて泣いてるんだよ・・だから謝ってるんだ」

息子曰く―

お母さんがどんなに辛くて苦しかったか、その気持ちが自分にわかったこと。

それがうれしかったという。

その場で「うれしい」と表現してしまったことを「ごめん」と謝ったんだとのこと。

息子は自転車の事件以来、自分のことを勝手で思いやりがない、人の気持ちに寄り添うことができない嫌な奴だと思ってきた。

でも今、お母さんの苦しい気持ちが痛いほどよくわかった。

自分は父親と同じ人間じゃなく、人の痛みや苦しみがわかる人間だったんだと、思い悩んでいた状況から解放されてうれしく思った。

息子の話はそういうことだった。

そうだったのか・・

そんなふうに直接的にも間接的にも、子どもを思い悩ませてきていたのか。

なんて可哀そうなことをしてきたんだろう・・

 

息子の涙を見て、母として強くならねばいけないと決めた。

俺様がいて、俺様として君臨している限り、争いの無い家庭にすることは難しい。

でも、忘れてはいけないのは、私が母親であるということ。

子どもに辛い思いをさせることは極力避けていかなくちゃなんだ。

自分勝手で思いやりがない・・

自分もそうだった。

俺様と同じじゃないか・・

そうじゃなかったよねと、いつの日か息子に聞けるように。

母だからね。

 

 ■私からのひと言■

自分を知ることが負けない自分をつくるんだ・・